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「打てなきゃ居場所なし」の洗礼から一転。メキシコ草野球をクビになった私が、温かな家族チームで自分の居場所を見つけるまで。

うちなりずむ

野球人生、最大のピンチでした、、、

メキシコに来て、真っ先に飛び込んだ野球の世界。
しかし、そこには日本の部活道とは正反対の「超・打撃至上主義」という高い壁が立ちはだかっていました。

目次

メキシコ野球の洗礼「打てない奴に居場所なし」

うちなりずむ

「守備職人」の居場所が、どこにもない……

去年参加したチームでは、まさに「鳴かず飛ばず」。
私のプレイスタイルは堅実な守備からリズムを作るタイプなのですが、メキシコでは「守備がボロボロでも、打てれば正義!」という真逆の文化。

ヒットが出ない日々が続き、徐々に出場機会を失い、やる気も減退……。
2ヶ月ほど足が遠のいた挙句、最終的にはグループから追放されるという、なんとも切ない幕切れを迎えました。
アグアスカリエンテス南部の1部リーグ(Liga de Béisbol del Sur de Aguascalientes)、そのレベルに全くついていけなかったのです。

「パディージャ一家」への電撃移籍

うちなりずむ

冷や汗が止まらない!


救いの手を差し伸べてくれたのは、同じく前のチームを去ったメキシコ人の同僚でした。
彼は打撃こそ絶好調でしたが、外野フライの目測が壊滅的という弱点があり、守備での貢献も求められる珍しいタイプ。

そんな彼が親戚一同で立ち上げたチーム、その名も「DESCENDENCIA PADILLA(パディージャ一家)」に招待してくれたのです。

チームのロゴ


「家族チームに受け入れてもらったからには、何としてでも結果を出さねば!」

そう意気込んで迎えた初戦……。
まさかの寝坊で途中出場。(本当に申し訳ございません)
成績は2打数1安打。しかし、ここで思いがけない転機が訪れます。

全く整備されていないボコボコのグラウンドで見せた、私の「堅実な守備」が評価されたのです。
「次、時間に間に合えばスタメンで出すよ!」
その一言が、どれほど嬉しかったことか。

メキシコスタイルに染まりきる必要はない

うちなりずむ

礼儀は最強のプレースタイルや!

現在、私たちが所属するのは3部リーグですが、野球への熱量はメジャー級です。
直訳するとかなり過激な野次や冗談が飛び交い、相手チームやおじいちゃん審判の一挙手一投足に全力で文句が投げつけられる。
それがメキシコ流の盛り上がり方です。

私はまだスラングも勉強中の身。
誰にでも分かる簡単なスペイン語と、たまに日本語で声を出す程度です。
日本の部活で叩き込まれた「礼儀」をそのままにプレーしていたら、審判から真剣な顔でこう告げられました。

「こんなに素晴らしい選手は見たことがない。何より野球への敬意を感じるよ」

アグレッシブさが足りず、浮いているのではないかと不安に思っていた私にとって、これまでの自分を肯定してもらえた忘れられない一幕となりました。

メキシコ流にすべてを合わせる必要はない。
自分らしいスタイルで、今日も大好きな野球と「パディージャ一家」に恩返しをしていきたいと思います!

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