練習試合の概念が崩壊しました
とある祝日の月曜日。所属チームのホームグラウンドで練習試合が開催されました。
「ただの練習試合だから」と聞かされて現場に向かったのですが……。
フタを開けてみれば、想像を絶する盛り上がり!
今回は、そんなメキシコの「練習試合」のリアルをお届けします。
メキシコ草野球の練習試合に初参加!
10時集合(集まるとは言っていない)
3月16日の月曜日。この日はメキシコの祝日「ベニート・フアレス生誕記念日」に合わせて、練習試合が組まれました。
朝10時30分試合開始ということで、10時にグラウンドへ到着。……案の定、誰もいません。
ここで焦らないのがメキシコ流。
開始時間にようやく両チームが集まり始め、30分遅れで始まるのが「通常運転」です。


「今日もそんな感じだろうな」と高を括っていたら、開始時刻を過ぎても一向に揃いません。
結局、アップを始めたのは11時。
プレーボールがかかったのは、正午を回った頃でした。
しかし、ここからいつものリーグ戦とは明らかに違う光景が広がり始めます。
メキシコ史上最も愛されている政治家の一人、ベニート・フアレス元大統領を称える祝日です。
メキシコではこの時期、春の訪れとともに各地でイベントが開催されます。
これが練習試合?もはや「一大フェス」の様相
ビールと、屋台と、実況中継。
「なんだか人が集まってきたな」と思っているうちに、その勢いは止まらなくなりました。
両チームのベンチにはいつもの3倍以上の観客が詰めかけ、ビールを片手に熱烈な野次を飛ばし始めています。
簡易屋台が設置され、さらに驚いたのは、バックネット裏では解説者付きのライブ中継まで始まってしまったこと!


後から知ったのですが、練習試合と言いつつ立派なフライヤーやトロフィーまで用意され、地域の人々へ大々的に宣伝されていたようです。
「練習試合」という言葉の定義を、もう一度辞書で調べたくなりました。
日本人大活躍!その名は「OTANI YAMAMOTO」
まさに日本代表!
私は「2番センター」でフル出場。
5打数3安打1四球3盗塁1得点と、自分でも驚くような爆発的な数字を残すことができました!
特に面白かったのが、ライブ中継の解説です。
私の苗字が現地の方には少し難しかったようで、放送席からは「OTANI! YAMAMOTO!」という、日本の至宝を掛け合わせた超豪華な呼び名が連呼されていました。


打席に立てば、観衆から「Ánimo Otani!!(頑張れ大谷!)」と熱い声援が飛びます。
期待に応えてヒットを放つものの、打球速度がそこまで速くない私の安打は、メキシコの豪快な野球ファンには少し物足りなかった様子……。
盛り上がりに欠ける空気を察し、「ならば足で魅せてやる!」ととにかく盗塁を重ねてチームに貢献しました。
結果は16-19で惜敗!
ホームランが飛び出すなど壮絶な乱打戦でしたが、苦手意識のあったバッティングでチームを盛り上げられたのは、最高に嬉しい経験でした。
メキシコの祝日、その熱狂の渦に混ざって、今日も心地よい疲れとともに一日を終えました。









