水道水が使えない生活、想像以上に一苦労です。
生活に欠かせない飲料水。
ここメキシコでは水道水をそのまま飲むことはできず、飲料水の確保にはいくつか決まった方法が存在します。
今回は、メキシコ生活の必須スキル「水の確保術」をご紹介します。
「ガラフォン」
20キロの重量、これが本当に重いんです。
メキシコで最も一般的なのが、「Garrafón(ガラフォン)」と呼ばれる20リットルのリユースタンクを利用する方法です。
街のいたるところに「Agua Purificada(精製水)」と書かれた水販売店があり、そこに空のタンクを持ち込みます。
価格は場所にもよりますが、20リットルで15〜20ペソ程度。日本円で約130円〜180円と、非常に安価に購入できます。
店舗によっては無料でタンクの洗浄を行ってくれるところもあり、衛生面が気になる方でも安心です。
最初に50ペソ(約450円)ほどでタンク本体を購入すれば、あとは中身の代金だけで済むので、毎回ペットボトルを買うより断然お得。
ただ、最大の問題は「自分で運ばなければならない」こと。
私のように自家用車がない身には、20キロの塊を運ぶのはまさに地獄です。
自転車の荷台にガラフォンを括り付けて運んでいた時のこと。
家の目の前にある急坂でバランスを崩し、タンクを落としてしまいました。
20リットルの巨体は無情にも10メートルほど坂を転がり落ち、最後には派裂。
文字通り「水に流せない」苦い思い出となりました。
「配達サービス」


プロに頼むのが正解!
自分で店舗へ行くのが困難な場合、多くの人が利用しているのが飲料水メーカーによる宅配サービスです。
「Bonafont」や「Santorini」といった大手ブランドが、電話や公式アプリ、専用のWebサイトから注文を受け付けています。
アプリや電話で「ガラフォンを〇本」と依頼すると、指定した住所まで配送員がトラックで届けてくれます。
玄関先まで重いタンクを運んでくれるため、車を持っていない世帯や、階段の上り下りが大変な集合住宅に住む方には欠かせないインフラです。空になったタンクを回収してもらい、中身が入った新しいものと交換する仕組みになっています。
店頭販売に比べると1本あたり45〜55ペソ程度(配送料込)と価格は上がりますが、それでも20リットルで約500円以下。スーパーで小さなペットボトルを買い溜めする手間とコストを考えれば、非常に効率的な選択肢です。
また、大手メーカーであれば品質管理もしっかりしており、安心して口にできるのも大きなメリットです。
「浄水器サブスク」


重いタンクからの解放!
タンクの注文や重いボトルの差し替え、さらには「水の在庫切れ」というストレスから完全に解放される選択肢なのが、浄水器のサブスクリプションサービスです。
「Bebbia(ベビア)」などの専門業者が提供しており、キッチンのシンク下に直接浄水システムを設置します。
月額200〜400ペソ程度の固定料金を支払うことで、専用の蛇口からいつでも精製水を出すことが可能になります。
ガラフォンの残量を気にしたり、配達を待ったりする精神的な負担から解放されるのが最大の魅力です。
飲み水としてだけでなく、米を研ぐ、野菜を洗う、スープを作るなど、料理にも気兼ねなく綺麗な水を使えるようになります。定期的なフィルター交換などのメンテナンスもサービス料金に含まれているため、一度導入してしまえば管理の手間もかかりません。
設置の際には水道管の形状確認が必要ですが、生活の質を大きく向上させてくれる選択肢です。
メキシコ生活において、水との付き合い方は死活問題です。
節約重視なら近所の販売店、体力温存なら宅配、そして利便性を追求するなら浄水器と、自分のライフスタイルに合った方法を選ぶのが、長く快適に暮らすコツかもしれません。
坂道でガラフォンを転がすような悲劇が、皆さんの身に起きないことを切に願っています!









