このままでいいのかなぁ
大学を卒業し、メキシコで現地採用として働き始めて2年目になりました。
文系出身でありながら、機械専門商社の営業として日々業務に取り組んでいます。しかし、現場で過ごす時間が増えるにつれて、思い描いていたキャリアと現実とのギャップに悩むことが多くなりました。
今回は、そんな日々の葛藤を整理するために言葉に残します。
自動車業界の冷え込みと私の業務


変化する業界の波と、身動きの取れない自分
トランプ関税問題やEV需要の減速など、メキシコの自動車産業は厳しい状況に直面しています。この2年間、日系自動車業界では一部を除いて新規投資の話は激減し、各社とも原価低減や改善活動へのシフトを強めました。生産量が落ち込み、売上が半減したという声も珍しくありません。
PTU(法定利益分配金)の支給が見送られたり、ボーナスの削減、社員旅行の中止など、目に見える形で影響が及んでいます。
そうした情勢下における私の役割は「営業兼通訳」です。しかし一般的な営業像とは異なり、実際には日本側とメキシコ側の間に立ち、双方の要望を調整する「営業サポート」の色合いが濃い業務です(貿易条件でいうCIF取引が主軸となります)。新規設備導入時には、日本からの出張者の現場サポートも担います。
顧客が設備投資に慎重な今こそ原価低減の提案チャンスですが、提案できる商品や決定権の多くは日本側にあります。メキシコ側での介在価値を高めるべく、他州への新規開拓訪問を進めて少しずつ受注も得られ始めましたが、既存業務との兼ね合いや物理的距離もあり、主軸に据えきれないジレンマを抱えています。
採用いただいた背景と手持ち無沙汰な現実


業務の分散と、積み上がらない数字への焦り
私が採用された背景には、前任の日本人駐在員(若手・スペイン語堪能)の帰任がありました。後任の駐在員調整が難航したため、現地採用として私ともう1人の中堅社員の2名体制で穴を埋める形となったのです。
当時は業界が非常に好調だったため、「教育を行いつつ、2人体制で繁忙期に備える」計画だったと考えられます。しかし、入社直後から業界の情勢は一変しました。
もともと1人で行っていた業務を2人に分散した結果、現状は業務量に対して人員が過剰になり、正直なところ手持ち無沙汰に感じることが増えました。CIF営業の特性上、売上や利益は日本側に立つことが多く、メキシコ拠点の数字として直接評価されにくい側面もあります。個人として積み上がる明確な実績が見えにくい中で、「自分は本当に成長できているのか」と不安を覚える日々が続いています。
今後について


待ちの姿勢を抜け出し、自分のキャリアを動かすために
1年目は「業界知識や経験が浅いゆえの視野の狭さ」だと捉え、状況に関わらず経験を積むことに集中しようと考えていました。しかし、10年程度の海外生活を経て日本へ帰国するという個人的な節目を考えたとき、ただ状況が好転するのを待つ働き方には限界があると感じ始めています。
会社としても特定顧客への依存から脱却しようと新規開拓へ舵を切り始めていますが、現在の役割構造のままではそこに十分貢献できず、「将来的にこの拠点に自分が必要なのか」と考え込んでしまいます。自ら状況を打開できるスキルや立ち位置を確立しなければならないという危機感が強まっています。
結論は無い
焦りと向き合いながら、次の一歩を模索する
明確な答えが出ているわけではありません。ただ、一時帰国で友人たちと再会した際、彼らが「忙しいけれど充実している」「自分の力不足を実感しながらも前に進んでいる」と語る姿に強い刺激を受けました。自らの置かれた状況を客観的に見直すきっかけとなり、この停滞感は単に業界の不況だけが理由ではないのではないかと考えるようになりました。
せっかく決意を持ってメキシコまで来た以上、より成長を実感できる環境で力を尽くしたいと感じています。将来を見据え、自分の意思で具体的な行動を起こしていく時期に来ているのかもしれません。









