出張の合間に訪れた、美しい世界遺産の街。
アグアスカリエンテスから100キロほど北にある州「サカテカス」。
日系企業のお客さんの工場で一週間ほど、設備据付の工事に入りました。
今回は仕事の合間を縫って街を観光した記録をお届けします。
サカテカスとはどんな街なのか


銀山と世界遺産の景観を併せ持つ都市。
サカテカスの中心部は1993年にユネスコの世界文化遺産に登録されており、植民地時代の美しいバロック建築の街並みが今なお残されています。
地理・アクセス
アグアスカリエンテスから北へ約100キロ、車で約2時間の距離。標高は約2,450メートルと非常に高い位置にある。
人口 約40万人。
主要産業
16世紀から続く鉱業(特に銀の採掘)が現在も盛ん。その他、農業や自動車部品を中心とした製造業、観光業。
日系企業の数
自動車産業の集積地であるアグアスカリエンテスと比較すると、日系企業の進出数は大幅に少ない。
主な観光資源
歴史地区の石畳の街並み、サカテカス大聖堂、エデン鉱山、そして街を一望できるロープウェー。
日帰りの出張でよく訪れるサカテカスですが、日本語のメキシコ観光ガイドブックには1ページ弱しか情報が載っていません。しかし、実際には世界遺産をはじめとする見どころが非常に多く詰まった街です。
観光
限られた時間の中で巡る、サカテカスの王道ルート。
本日のスケジュール
- 12:00 ホテル発
- 13:00 旧市街を散策(昼食)
- 15:00 ロープウェー
- 16:00 ホテルへ帰宅
13:00 旧市街を散策(昼食)
まずは、世界遺産にも登録されている歴史地区の旧市街へ。ピンク色の石(カンテラ・ロサ)で作られた建物が多く、非常に特異で美しい景観が広がっています。坂の多い道を通りながら、繊細な彫刻が施された大聖堂や大広場(プラサ・デ・アルマス)を散策しました。


散策の後は、現地の日本人に教えてもらったイタリアンレストランへ。スパゲッティが絶品だという評判通り、非常に満足度の高い昼食となりました。






15:00 ロープウェー


続いて、旧市街を上空から見下ろせるロープウェー(Teleférico)へ向かいました。料金は往復で160ペソ。運行しているゴンドラの中には、足元が透けて見える床面スケルトン仕様の車両も用意されています。
約10分間の空中散歩を終えると、街を全方位から見渡せる「セロ・デ・ラ・ブファ(Cerro de la Bufa:ブファの丘)」という展望台に到着しました。
山頂にはサカテカスの歴史を学べる博物館や教会、革命のモニュメントが佇み、周辺には露店や屋台が並んで賑わいを見せています。この展望台までは車道や遊歩道も整備されているようで、ドライブやハイキング、ロードバイクでトレーニングを行っている現地の人の姿も見かけました。
16:00 ホテルへ帰宅
一通りの散策を終え、滞在先のホテルへと戻りました。
まとめ


地上と地下、二つの顔を持つ現役の鉱山都市。
サカテカスはかつて世界の銀生産量の5分の1を支えたとも言われる、鉱山で栄えた街です。そのため、かつての坑道を進む「エデン鉱山(Mina El Edén)」の内部見学ツアーや、地下の坑道跡を利用したユニークなバーなども観光名所として知られています。
今回は地上からの美しい街並みと展望を楽しみましたが、地下に広がる別世界に触れるのもこの街の大きな醍醐味と言えます。現在も周辺では多くの鉱山が稼働しており、歴史を保存しつつも、まさに「現役の鉱山都市」として機能し続けている力強さを感じる出張となりました。
サカテカス州は現在、外務省から「レベル2:不要不急の渡航中止」が出されている治安の厳しい地域です。観光地の日中は一見安全に思えますが、州を繋ぐ高速道路上で車両強奪や強盗などの重大事件が多発しています。訪問の際は夜間の移動を絶対に避け、最大限の警戒を怠らないでください。









